AIとかIoTとかで仕事が激変するとか言われてるけどさ

AIとかIoTとかで仕事が激変するとか言われてるけどさ、そもそもこれまでも俺たちの仕事ってわりと激変してばっかりだったじゃん。70年初頭までなにせ卓上計算機がなかったわけだから職場で必要な数値計算は全部手でやっていたわけだし、80年代はまだ新聞は活字と活版で組まれていて、新聞社に見学に行ったときにすごい工程を経て新聞が出来上がっていくのだけどそれを毎日繰り返すというのを間近に見て割と畏怖の念を覚えたような気もするし、だいたい90年代になっても僕はまだ学生だったけどプログラム組んでいろいろ自動化したりしてる横で、どっかのおっさんが原稿用紙に書いた内容をコンピュータに打ち込むだけの仕事とかもまだ残ってたりしてたわけじゃないですか。「事務職の仕事は、これまであまり変化がありませんでした」とか言ってる奴らってどんだけ世間知らずなんですか? って思うわけですよ。

 

そういう状況に対して「変化の速い時代だから答えのないものに自分で考えて道を切り開いて云々」みたいに説教たれてた連中は、実際のところ文章書きで、そいつらの仕事はまあ、それほど変わんなかったわけですよ。だから昔も今も新技術が出てくるたびに彼らはビビって騒ぐわけですけどね。僕らはもうそんなの慣れっこなんです。

 

だいたい2000年くらいになったらもうCSが世の中で大事になってるだろうと思ってそれ系の大学に行ってちゃんと卒業したのになんの評価もされず今頃になってSTEM教育だとか言ってるし、iモードとかが出てくる前から携帯端末が高機能化してきて「これはもう人々の生活の根幹が変わるぜ」と思ってバリバリいろいろ作ってモバイルアプリとかモバイルファーストなサイトで人々の生活を実際に変えてきたのにそれはなかったことにされてiPhoneが出てきて生活が変わったことになってるし、CO2で気候変動がやばいからCO2削減って2007年にはノーベル賞も取ったのに全く無視されて原発廃止した挙げ句今頃になって騒いでるし、もうお前ら10年遅いんだよってのがこの30年くらいずっと続いてるわけで。

 

 

そんなことより直近の問題としてAmazonとかAppleとかGoogleにあらゆる流通を支配されていて何を作っても彼らにショバ代を払わないといけなくなっている現状をどうすればこれ以上悪化しないようにできるのか考えてほしい。これはマジで。いくらゲーム作ってもスマホだったら彼らに3割とられていくの、どう考えてもその状態で日本企業が彼らに勝てるわけないでしょ。いくら教育とか頑張っても新しい技術を開発しても最終的にそれらを統合して製品にできるのがAmazon/Adobe/Apple/Googleで優秀な学生はそこに就職しちゃうし、映像作品を作れるようになってもNetflixの下請けになるとかみたいな、そんな状態で未来を語れって言われても虚しい気分にしかならんのです。本当なんとかならないんですかね。