世界のありようが変わってしまうのか考えると怖い

緊急事態宣言が解除されて街に人が増えてきているようだ。僕はこの4月も5月も普通に仕事がめちゃくちゃ忙しくて出社しないといけなくて地獄を見ていたのでよくわからんが仕事がなくて暇にしていた羨ましい人たちが多かったみたい。国民全員に10万円を給付するというやつも、冷静に考えるともともと働いていなかったような人はコロナ騒ぎで収入が減ることもないわけで、なんでそんなやつらに給付しないといけないんだよという気にもなるが、もともとの30万円給付案よりは全然マシである。なんといっても元の案は

世帯主の月間収入(本年2月~6月の任意の月)が新型コロナウイルス感染症発生前に比べて減少し、かつ年間ベースに引き直すと住民税非課税水準となる低所得世帯を対象とする

みたいな変な案で、たとえば僕の知っている家庭で、「夫が年収900万円、妻が年収600万円なんだけど世帯主は妻のほう」みたいなのがあるんだけど、それで妻が今年育児休暇を取って6月に無収入になってたら上記の条件に完璧に合致して対象になるわけだが、でもそれで窓口に行くと、「夫の稼ぎが多いのでダメだと思いまうよ」みたいな窓口独自ルールによってハネられて「なんだそんな条件どこに明文化されてるんだよバカなんじゃねーの?」みたいな問題が発生すること間違いなしなのである。

ちなみにその夫のほうに「10万円給付されるらしいじゃないか」と聞いたんだけど「どうせ俺の口座には何も振り込まれないしよくわからん」という反応であった。

 

 

話はそれたけど持続化給付金も特別定額給付金もこれまでの政府からは考えられない大判振舞いであり、しかも別に日本だけじゃなく世界全体でこの流れになっているということであって、これはいよいよMMT時代ということになってしまうのかと思うわけだけど、僕らはこれまで基本的に建前としては緊縮しつつそれはあかん財政拡大せよ的な流れのなかでこの40年を生きてきたのであり、それから外れると何が起こるのかよくわからないというのが割と恐怖なのである。特に日本は自動車以外に輸出産業があまりなくて、90年代のように電気製品も半導体も鉄鋼も素材もバリバリ輸出してて俺たちには価値があるんだっていうときであれば貨幣の価値が水泡に帰しても全く平気だったわけだけどいまみたいに働ける人口が減っていて技術もなくて貿易赤字が続いているような状況で貨幣の価値が低下してこれまでの投資が実質的に目減りするようなことになれば日本の将来がヤバくなってしまうのではないか。実態が分かっていない連中は米国のようにサービスで儲ける時代になったんだということをしきりに言っているが実際のところAmazonGoogle PlayApple Storeにアホみたいに金を吸い取られているような状況では、いったいお前らは何を言っているんだという気分にしかなれない。

 

内心ではコロナがもっと続いていろいろ淘汰されたうえで新しい世界が来るならまあそれはそれでいいかという気もしていたんだけど、日本では奇跡的に死者も少ない状態で感染が抑えられていて、それはそれで素晴らしいことではあるのだけど、これによってあまり街の雰囲気はこれまでと変わらないくせに世界ではいろいろ変わってしまってついてけなくなったりするんじゃないかというのも怖いのだ。

 

だからといって自分の異常に今の仕事が多忙な状況ではなにかを行動する元気もなくて、ただただ世界がある程度変化しても生き延びれるようにできる範囲で準備しておこうってくらいでしかないんだけど。だって今月まだ5日しか働いてないのに残業時間がもう30時間に到達してるんだぜおかしいよね。