2018年度、わりとダメな感じだった
2018年度が終わった感じですが。
なんでこんなこと(ちょっと考えただけでもダメだとわかるようなこと)をまじめに検討したり実行したりしてしまうんだろうって思うことが例年に増して多かった1年だった。
- ブロッキング法制化
漫画村を知らなかったし使ったこともなかったのでよくわからなかった。実際のところ電子書籍に移行して解決していきたいはず。しかし最大のプラットフォームがAmazon Kindleで外資に流通代を払わないと書籍を庶民に届けることができないという悲しい事態となってしまっているのは何が悪くて今後どうしていくといいんだろうか、というところを偉い人たちの意識をあわせてほしいと思ったりした。 - 軽減税率とかカード支払いポイントとか
これはないだろ。軽減税率1兆円減収するとのことで国民ひとりあたり年間8000円くらい。それなら一人あたり年間8000円を給付するほうが断然よい。2%が8000円になるということは年間40万円以上の食料品を買っているということ。3人家族だと120万円。一ヶ月10万円。そんなに買うのだろうか。要するに高級食材を買う人だけが得をする制度。店側の手間も増えるし誰も嬉しくない。カードについても同様。 - サマータイム
とりあえずなくなったからよかったけどさ…
「OECD35ヶ国中31ヶ国で導入されている。導入していないのは日本と韓国とアイスランドのような国だけだ」
みたいな意見が導入賛成派には多かったけど、EUはサマータイムなくなることが決まったので、
「昔はOECD35ヶ国中31ヶ国で導入されていたけど、2021年からは35ヶ国中10ヶ国だけになっちゃう制度です」
という話だよね。日本導入決定してなくて本当に良かったよ。 - Coinhive事件/無限アラート事件
- 幼児教育無償化
「保育園落ちた日本死ね」が話題になったんじゃないのか? どうしてこの状況で保育園入園の競争倍率をさらに増やすようなことを平気でやってくるんだろうか。本当に公明党の連中は僕らを殺そうとしてきているとしか感じられないし、僕らが「日本死ね」って言うのも当然だろう。
この無償化の影響で認可外幼稚園で閉園になるものも出てきた。
川崎市内の認可外“幼稚園“が破産と閉園を通告 A.L.C.貝塚学院。「この先どうすれば…」保護者に動揺広がる | ハフポスト
- 著作権法の改正案(スクショ禁止になるやつ)
これは詳しく追ってないんだけど、結局どういう影響があるか、推進側はちゃんとわからないまま議論が進んでいたようにも見えました。
日本としてそういう間抜けな事案がいっぱいあったのに負けず劣らず、僕の仕事でも間抜けな仕様やプロセス改善案(という名前のプロセス改悪)がいっぱい降ってきて泣きそうになっていました。Xを導入したときにメリットだけをアピールするんじゃなくて、そのときにマイナスになることは何か、デメリットをちょっとくらいは考えて、トータルでプラスになるかどうかを考えてほしいわけです。
お客様からはアジャイルがやりたいんだ、ABテストしたいんだ、みたいに言われるのだけど、実ユースケースに近いかたちで使ってもらって効果を測定したいというわけではなく単に「この仕様を実装したらどういう見た目になるかが想像できないから試してみたい」みたいな低レベルな話なんじゃないかなあと疑い始めている昨今です。