「内定辞退者がパワハラで自殺」ってやつ、割とつらい

この話だ。

 

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この内定者を登録させていたSNSでは内定辞退する学生への対応としていろいろなことが人事担当者にアドバイスされていたようだ。

 

 

しかしこれはひどい。どういうデータをもとに「内定辞退を考え始めた学生は人事担当者や同期とのコミュニケーションを無意識のうちに避けるようになります」などということを言っているのかがわからん。僕のように本人はナチュラルな状態で居るのに、他人からはコミュニケーションを避けていると見られがちなやつが居るということを全く想像できていない。一般的にそういうところに相関関係があったとしても、各企業の人事担当者が担当する数十人というレベルでの個々の学生には個々の理由があって、それの理由を勝手に決めつけて対応するのはあまり良くない。

 

 

僕はどうだったか。会社に内定していて就職までの間どうしていたかを考えると、会社への連絡や提出物については最初の数回だけはまともだったがその後は卒業まではほぼギリギリか期日に遅れるような状況だった(当時は提出物は郵送で送らないといけなかったが、毎回完成させるのが締め切り前日または当日で、いっつも速達で郵便局まで持っていって出していた)。でも内定辞退なんて考えは毛頭なく、単純に、今後十年以上帰属するかもしれないコミュニティに提出する文書はそれなりに気を使って書かないといけないと思うといろいろ悩んでしまってなかなか書けなかったというだけのことだったのだ。そんなときにもし上のようなSNSでしつこくフォローされたり、やる気がないなどと罵られたらどうなるかというとそりゃもう内定辞退もしたくなってくるだろうと思う。

要するに返答が遅れがちなのはそいつなりの事情があるんだろうからそっとしといてやれよということなんだ。

 

 

それにしても、仕事が忙しすぎたりものすごい失敗をして他の人にめっちゃ迷惑をかけそうとかで自殺するとかいうのはわかるんだけどさ、この入社前の人事とのやりとりとか、あと去年の三菱の新人教育中の自殺とかはマジで意味がわからなくって、だって別にそいつのせいで仕事で損失を出したりしてなくて、そこの人事とか教育係と仲が悪くなったっていうそれだけのことじゃん。うまくいかなかったらその会社やめて他に行ったらいいだけじゃん。それはそれででかい会社だと「会社全体がそういうわけでもないでしょうに。その一担当者と折り合いがわるかっただけで… ちょっともったいないんじゃね?」とか思ったりもするけど、いつでも内定は蹴っていいし会社を辞めてもいいという気分で生きていってほしいと思いました。

 

 

僕は就職後しばらくは大学のときの知り合いに合うたびに「いつ辞めるんだ?」「まだ辞めてないのか??」と言われ続けてて、当時はなんて酷いやつらなんだって思ったんだけど、最近の自殺のニュースについていろいろ考えてたら、あれはあれで気が楽になって良かったのかなと考え直した。