早く新しい年号決めてくれって、日本人以外も思ってるんですよ

そういえばUnicode Blogってやつに、日本の新しい年号について書かれているのを発見したんだけど、わりと面白かった。


The Unicode Blog: New Japanese Era

The exact date of the announcement of the new era name is unknown, but current expectations are that there will be a very narrow window for implementing the new era information in IT environments, perhaps less than a month. Until the announcement, dates in 2019 and beyond will continue to be written with the Heisei era name and its year numbering.

新しい年号の名前が発表される正確な時期はわからん。しかし今のところ、めっちゃ短い期間で新しい年号をIT環境に実装しないといけなくなりそうって予測してる。1ヵ月未満になりそう。でもその新しい年号が発表されるまでは、2019年やそれ以降の年についても平成の年号で表記しとかなきゃいけないんだ。

そっか。新年号が始まるまでは平成35年とか書いとかなきゃいけないんだもんねぇ…。最悪っすね。
新年号の枠を空欄にしといて当てはめるってだけじゃダメな場合も結構ありそうってことなんだよ。

The code point U+32FF has been reserved for the new era character.
Once the new era name is announced, the Unicode Consortium will quickly issue a dot-release (Version 12.1) that will add that character at the reserved code point, U+32FF, with an appropriate character name, decomposition, and representative glyph.

・新年号の文字のためにコードポイントU+32FFを予約した
・新年号が発表されたら、Unicodeコンソーシアムは予約済のU+32FFに文字(適切な文字名と、分解、そして代表グリフなども)を追加するドットリリース(Unicode 12.1)を素早く発行する

新しい年号の文字コードはU+32FFで、年号が発表され次第、速攻Unicodeバージョンアップがされる。
Unicodeは文字だけだけどさ、昭和と平成と新年号を選べるようにしないといけないUIは大変よ…?

The short time window between the actual announcement and the effective date will present challenges to the IT industry. IT systems in Japan will be expected to have the support in place seamlessly. Because of the narrow timeframe and the need to upgrade or patch legacy software, it is important to start now to determine how soon your application/system can add support to your current implementations, stacks, and dependencies.

新年号のアナウンスから実行されるまでの時間がめっちゃ短いってのは、IT産業にとって課題なんだよ。日本のITシステムはシームレスなサポートを期待されてるしな。期間が短いし古いソフトへの対応も必要なので、お前らは自分のところのソフトの実装・スタック・依存を調べて、どう対応するかについて決める作業を今からやっとけよ。

そうだよね。いまから計画立ててやらないとダメっすよね。

そんなわけで世界中にも迷惑かける感じになってしまっているので、もったいぶらないで早く年号発表してほしいんですよ。


ところで、このUnicodeコンソーシアムの姿勢を信用できるなら、おそらく新年号の発表から1週間以内にUnicodeや対応版のICUライブラリがリリースされ、メジャーなOSやブラウザにパッチとして入るのもうまくいけば新年号施行前となりそうである。それであれば、冗談だと思っていた、新年号のコードポイントU+32FFを正規化することによって新年号の文字列表現を得るコードを書いておけば、新年号に自動対応できるようなシステムが構築できる可能性があるのだった。あまり現実味はないが、下記のブログが書かれたころよりは現実味が増しているかもしれないと思った。
平成の次の新元号の文字列を取得するコード - にせねこメモ